FACCIAMO LA MUSICA

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イタリアで訪れた街の話 その①

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私がこれまでしたイタリア国内での旅行は決して多くはなく、大体演奏や勉強の為に街を訪れる事が殆どです。

それでも3年もいれば色々と訪れたと思います。

 

今回はこれまでいくつか訪れた街を簡単に紹介していきます。

 

 

 

 

イタリア留学一年目

今回は主に留学一年目の時に訪れた街を中心に紹介していこうと思います。

 

一年目に訪れた街はそこまで多くなく、トリノの中で色々と見て回る事が多かった事と一年目はまだコネクションも仕事もなく、演奏旅行がほとんどなかったという理由もありました。

 

旅行自体は結構好きなのですが、旅費の為にお金を沢山使えるほどの金銭的余裕もないこと、演奏での遠出でないと面倒で自分からは計画しないタイプなので時間がある時に一人で出かけるとなるとトリノの中を回る程度でした。

 

ローマ

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トレビの泉

室内楽の先生に勉強していた現代曲の作品を聴かせたところ、たまたまその作品の作曲家と知り合いだった事から一度会いに行くよう勧められました。

 

その作曲者はミラノに住んでいると言っていたのですが、ミラノだと都合が合わない事と、せっかくなのでローマのサンタチェチーリアアカデミーで教えている生徒たちにも聞かせたいという事で合う場所がローマのサンタチェチーリアになりました。

 

そして、旅費は学校が出してくれるという事になり、私は旅費を払うことなく人生初めてローマに行く事となりました。

 

北イタリアの、それもクレモナよりも南には行った事がなかったので私にとっては思いがけない旅行とでした。

 

 

とはいえ、目的はローマで観光する事ではないので日帰りで、滞在時間は6時間程度だったと思います。

 

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サンタチェチーリアアカデミーのロビー

授業では作曲者がまず最初に曲の仕組みを簡単に説明し、次に私が演奏し、その後にいくつかアドバイスを貰いました。

 

作曲したのが随分前のものだった事もあり、あまり細かい説明はなかったのですがそれでも作曲者に実際にアドバイスをもらえたことは非常に貴重な経験となりました。

 

この時に知り合った作曲者の生徒さんと関わりが今もある事など、この事をきっかけに繋がっている人もいます。

 

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バルドネッキア

イタリアに留学してから毎年夏の講習会の為ににバルドネッキアに行くのですが、その講習会に行くよりも先に既にバルドネッキアに一度行っていました。

 

1月1日のお正月にバルドネッキアでトリノ響の弦楽合奏ニューイヤーコンサートをするという事でオケの方から声が掛かったこの時が、実は私のイタリアでの初めての仕事でした。

 

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冬の時期だったので雪が積もっていてかなり寒かったです。

 

この時は冬だった事、当日演奏を終えたらすぐに帰る必要があったためほぼ何も見る事なく帰る事になりましたが、行き帰りで見える景色はトリノとは全く違う景色で正にスキーの街という雰囲気でした。

 

 

サルッツォ

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サルッツォはトリノと同じピエモンテ州にある小さな街です。

 

トリノから車で1時間程度ですが、バスで行っていたので2時間弱掛かって行きました。

 

以前の記事でトリノ王立劇場アカデミーを紹介した時にも書いた通り、このオーケストラのアカデミーはサルッツォにある音楽アカデミーと提携しているため、レッスンは基本サルッツォの音楽アカデミーで行われています。

 

violinoarco.hatenablog.com

 

なのでレッスンがある時はこの街まで行くのですが、小さな街ながら歴史があり、素敵な街並みです。

 

アカデミーの一年が終わる最後の演奏会の日にサルッツォに泊まったのですが、一番安く泊まれる宿を探してたまたま泊まった場所がとても素敵だったのでいつかまた行きたいと思っています

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宿泊した宿の中庭

宿の方はとても親切な方で、アカデミーの演奏会も知っており、聴きに来てくださいました。

 

演奏会の会場やバス停まで距離があるので車で送り迎えまでしてくれたり、朝ご飯はこの素敵な中庭で取れるように準備してくれました。

 

因みにこの宿(B&B)はB&B Briatoreという名前の宿です。

 

もしサルッツォに行く際は予約してみてはいかがでしょうか。

 

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トレンティーノ

音楽院の室内楽の授業で一緒にデュオを組んでいたピアニストが夏にトレンティーノで演奏会をするから一緒に演奏しようと声を掛けてくれたことでトレントへの旅行をする事になりました。

 

演奏会の為に来たので特に観光をすることもなかったのですがこの街も素敵な所でした。

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トリノとは違い、ドイツっぽい雰囲気のある街です。

 

山が近いからバルドネッキアの様に涼しいのかと思いきや、非常に暑かったです。

 

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演奏会の会場

演奏会は二つ行い、一つは上の写真の様な教会で、もう一つは宇宙博物館の広間で、比較的モダンな感じの会場でした。

 

 

 

シエナ

シエナのキジアーナ音楽院アカデミーの話は他の記事でも紹介しているのでアカデミーに関する事は下のリンクをご参照ください。

 

violinoarco.hatenablog.com

 

トレンティーノでのデュオリサイタルの後、私はシエナの講習会に参加しました。

 

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シエナは夏の時期は沢山の観光客でいっぱいになります。

 

シエナは夏になるとパリオというイベントで街がにぎわう事もあり、まさに観光にはうってつけのシーズンになります。

 

歴史ある街なので街を歩いているだけで観光気分が味わえるので講習会中、時間があれば街の中を散策していました。

 

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私のいたキジアーナ音楽院のアッカルドクラスは丁度講習会期間中にアッカルド先生のお子さんの誕生日と被るので生徒皆と先生のご家族で食事会をします。

 

クジャクやカモなどの動物がいる素敵なお庭でのパーティーで、やる事がセレブみたいで凄いなと思いました。

 

最後に

今回は留学一年目に訪れたイタリア国内の街を中心に紹介しました。

 

実際に観光できた街は3週間過ごせたシエナくらいで、他の街はゆっくり見る時間もなく、とりあえず街の風景だけ写真を撮って思い出にしている程度です。

 

今後このシリーズでイタリア国内のみでなく、外国も紹介していけたらと思います。

 

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