FACCIAMO LA MUSICA

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楽譜を入手する~楽譜と著作権~

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新しい曲を始めるならまず楽譜を手に入れる必要があります。

 

楽譜の入手方法は店舗購入、ネット購入、電話やFAXでお取り寄せ等様々なほうほうがあります。

今回はその楽譜の入手について書いていきます。

 

 

 

 

楽譜の版

曲によっては様々な出版社、校訂、編集があり、それによって運指、運弓、曲の解釈の仕方等変わっていきます。

 

人によって版のおすすめや好みが違ってくるので習う先生によって様々だと思います。

 

例えば、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ・パルティータはベーレンライター版かヘンレ版がオリジナルと言われたり、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲はオーケストラのオーディションやコンクールではベーレンライター版を指定される傾向があったりと、結構演奏に大きく関わってきます。

 

逆に普通使われない版を入手して、良く使われる版との違いを見てみるという事をすると意外な発見が出来て面白いです。

 

楽譜を見る事で、その楽譜の校訂者がどの様に音楽を解釈しているかを知る事が出来、もしかしたら自分自身の演奏のヒントにもなるかもしれません。

 

なので先生や世間一般が指定する楽譜以外は間違っていると安易に決めつけたりするのは少し違うように思います。

 

 

楽譜の入手

今の時代、ネットで調べて購入する事が出来るので大抵の楽譜は手に入ると思います。

 

しかし、場合によってはネットより店頭で買った方が安い場合もあります。

いくつか楽譜の入手方法を上げると

 

  • 楽譜店で購入
  • ネット購入(楽譜を郵送)
  • ネット購入(ダウンロード)
  • 楽譜を扱っている図書館で借りる

 

これらがありますが、そのうちのいくつかは著作権に関わってくるので気を付ける必要があります。

 

 

コピー・無料ダウンロード

コピーに関しては私的使用の為の複製、学校その他の教育機関における授業での複製は法律上で許されています。

 

図書館でのコピーは国立図書館政令が指定した図書館に限り著作者に許諾を受けずに一人一部に限りコピーが可能です。

 

ただ、クラシック音楽の場合は古い作曲者だと著作権が切れているので楽譜のコピーやダウンロードが許される場合があります。

 

著作権の保護期間は著作者の死後50年までが原則となるので20世紀以降に作られた作品については特に注意が必要になります。

 

また、作曲者の死後50年が過ぎていても編曲者や作詞者の著作権が切れていない事もあるのでこのあたりも考慮しなければいけません。

 

コピーに関しては下のリンクにて詳細を知る事が出来ますのでご参照ください。

 

www.cars-music-copyright.jp

 

個人の練習用に著作権が切れた古い楽譜をIMSLPという楽譜のダウンロードサイトでダウンロードする事も出来ます。

 

IMSLPにある楽譜は著作権が切れたパブリックドメインとなった楽譜や著作者によって許諾が与えられた楽譜を無料ダウンロードできるサイトです。

 

このサイトでダウンロード出来る楽譜の版は実際にレッスンや演奏会に使うにはおすすめはしませんが、楽曲分析や楽譜を見たり個人で練習してみるには便利です。

 

 

私も、曲選びの為にこのサイトでいくつか曲の候補の楽譜を見て、最終的に弾くと決めた曲を楽譜屋さんで購入するという感じで使っています。

 

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ネット購入

Amazon楽天等の大手ネットサイトでの購入は楽譜に関しても多くの方が利用されているのではないかと思います。

 

ただ、これらの大手サイトは割高の可能性があるので出版社のサイトで楽譜の金額を調べたり他のサイトと比較してみる事をおすすめします。

 

他にはヤマハササヤ書店のネット通販サイトも調べやすく、楽譜を多く取り扱っているので探しやすいと思います。

 

 

最近はダウンロード版といって、楽譜が家に届くのではなく、決済したと同時に楽譜を自分でダウンロードして印刷できるショップも増えています。

 

Henle(ヘンレ)社Schott(ショット)社はこのダウンロード版の楽譜を取り扱っています。

 

送料がかかる事や海外から取り寄せるので届くのに時間が掛かる心配もなくなるので非常にありがたい存在です。

 

 

現代曲等なかなか手に入らない楽譜は、楽譜屋さんで購入するよりも出版社のサイトで楽譜があるか調べたり直接問い合わせた方が早い事もあります。

 

店舗購入

私の現在住んでいるトリノには音楽院のすぐ横に楽譜屋さんがあるので音楽院に行くついでにそこによって楽譜を買う事が多いです。

 

まず楽譜屋さんで欲しい楽譜が在庫にあるか、値段がいくらかをきき、在庫がある、もしくはすぐに取り寄せられる場合に加えてネット購入の金額と同じであれば店頭で購入します。

 

トリノの音楽院の横の楽譜店の人は音楽に非常に詳しい事と入手困難な楽譜でもすぐに調べてくれるので非常に良いお店です。

 

 

お店の良い所は実際に手に取って楽譜を見れる事や、他の楽譜も沢山あるので思ってもいない作品に出会える事です。

 

お店の人も大抵音楽に詳しい人なので話を聞く事も出来ると思います。

 

 

最後に

オーケストラにいる場合はオーケストラ側が楽譜の購入を行うので特に楽譜の問題はないのですが、ソロや室内楽だと自分達で楽譜を揃える必要があるので結構楽譜代がかさむ事も少なくありません。

 

演奏会はこの楽譜の件以外にも著作権が切れていない作品の演奏に関しては著作権協会や著作者に問い合わせ、申請等の必要があるのでこのあたりの知識も全くないでは済まされなくなります。

 

 

最近では大手音楽教室で行われた個人レッスンでの使用楽曲に関してJASRAC著作権使用料の徴収を巡って裁判が行われましたが、JASRAC側の勝訴となったニュースがありました。

 

法律上で言えばJASRACが正しいのかもしれませんが、こうなると教える側はレッスンで扱う曲はパブリックドメインとなったもののみを使う様に心がけるか、著作権使用料の為にレッスン料の金額を引き上げなければいけない等の対策が必要になると思います。

 

講師の模範演奏を公衆に対する演奏と扱い、そこに著作権料が発生するのであればレッスンの方針も変えなければいけません。

 

著作権を守る事は勿論必要な事とは思いますが、非常に難しい所です。

また著作権の話は他の記事で書けたらと思います。

 

 

最後に話が反れてしまいましたが、楽譜の入手の方法は沢山あるので、欲しい楽譜が最も効率よく安く手に入れられるように色々と入手法を知っておくと便利だと思ます。

 

質問や気になる事がございましたらお問い合わせください。無料体験レッスンも行なっておりますのでもしご興味ございましたらご連絡ください。

 

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