ヴァイオリンレッスン日記③
オンラインレッスンを始めて1か月半ほど経ちました。もう少ししたら対面のレッスンも可能になるかもしれませんが今のところはオンラインのみで行っています。
最近の状況を簡単にご紹介していきます。
たった一か月、されど一か月
約1か月レッスンを行った生徒さんを見ているとたった1か月ですが非常に進歩した生徒さんが中にはいらっしゃいます。
特に今、家にいる時間が多く練習する時間を取れるという事もあるでしょう。
特に顕著な成長を見せてくれたのはお子さんの生徒さんで、最初に聴いた時と今とで随分違う印象を受けます。
まず、その子の勉強しやすいレッスンの方法に変えたとたんに進み具合が随分と速くなりました。
今まで習っていた先生には楽譜を読めない事を厳しく指摘され、それを修正する事に時間を取られていたようです。
全く読めていないわけではないですし、年齢的に考えて楽譜を一人で正しく読む事が出来なくても少しずつ慣らしていけばいいかな、という程度の読譜力だと判断したのである程度は耳で覚えさせて、レッスンで楽譜の読み方を説明するように練習、レッスンの仕方自体を変えてみました。
その子にはどうやらそのやり方があっていた様で、毎週の様に新しい曲、新しい事を覚えていってくれています。
必ずしも楽譜を読む事が小さい年齢で出来なくても数をこなして覚えていく事も多いです。
私の場合がそうだったので、耳で音を聴いて覚える事が必ずしも悪だとは思いませんし、少なくともその子は臨時記号や一部のスラーが少し苦手なだけで楽譜を読む事を理解しています。
あるメソードではほとんど楽譜を使わないで耳と感覚で覚えさせるやり方も存在します。
短期間ですがその生徒さんの非常に速い上達具合からして、非常に将来が楽しみです。
大人の生徒さん
大人の生徒さんも皆さんレッスンの度に進歩しています。
お稽古をする事に年齢は関係ないと思わされます。
私がオンラインレッスンを開始して一番か二番目にレッスンした生徒さんは最初に比べて音出し方が随分しっかりしてきました。
速く上達したいという気持ちも強く感じられ、普段も頑張って練習されている事がうかがえます。
以前も書いた通り大人の方は説明の理解が速いのでその点、子供の生徒さんに負けない大きな武器を持っています。
中には他の楽器の経験者の方もいるのでそうなれば音楽の知識は全くの未経験者より深いですしその既にある知識を引き出して話をする時もあります。
いつも順風満帆ではない
私自身、練習がいつも充実して出来る訳でもなく、やる気がある時、ない時の差があります。
本当にやる時は長時間の集中もそこまで苦ではないのですが、本当にやりたくない時は楽器を触れる気分にもなりません。
なので生徒さんに毎日同じ時間だけ練習するようにアドバイスしたとしてもそれはあくまで理想であって、いつもより沢山練習する時、全然練習しない時があっても当然の事と思っています。
お子さんが練習をしない事で相談された事がつい最近ありました。
この問題はほとんど多くのお稽古をするご家庭で起こる事ですので、私は練習をしない事がそこまで大きな問題かというと決してそうも思いません。
少なくとも本人がヴァイオリンを嫌いで弾きたくないというのなら話は別ですが、ヴァイオリンを弾く事やレッスン自体は嫌いじゃないけれど練習がしんどい場合は、いつかやる気を出して練習したいと思う時が来るかもしれません。
気長にその子のスイッチが入るを待ちながら、いつでもそのチャンスが訪れる様に練習の仕方や時間の過ごし方をアドバイスする等何かしらこちらからも行動する事できっかけが出来たらと思っています。
私は学生をやっていた時間が長いので、お稽古をするお子さんの気持ちと行動の矛盾もよくわかります。
未だに仕事で弾かなければならない曲を気分や曲によって練習のムラがあったり自分自身が完璧に全てをこなしている訳ではないので、いつも練習してレッスンで言われた事をこなす事が必ずしも毎回できなかったとしても責める事は出来ません。
ただ、普段から成功び習慣化を意識する事は重要だと思います。
出来なかったとしても、意識としてまず何となく練習するより、成功の回数を増やすという事を目的に練習すると次第に自分の感覚がそれを覚えていくと思うので、忘れそうなら自分の目に留まる所に気を付けるべき事柄を紙に書いて貼っておく様に私はしています。
最後に
長くお稽古をすれば調子よく上達出来る時、なかなかやる気が出なかったり伸び悩んだしする時もあります。
その度に立ち止まって今何をすべきかを考える必要があると思います。
先生も生徒に寄り添って何か悩んでいる事やわからない事等をくみ取ってあげるよう心掛けておく必要がありそうです。
生徒さんが何よりもヴァイオリンが好き、上達する喜び等を知ってもらえる事が先生をしていて何よりも嬉しい事です。