FACCIAMO LA MUSICA

ヴァイオリン奏者がヴァイオリンについて語るサイトです

指の柔軟性と独立

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ヴァイオリンの音程は主に指板を押さえる左手で決まります。

 

この左の指が独立し、柔軟性がないと良い音程、高度なテクニックを弾きこなせません。

ではどの様に指を鍛えていけばいいのでしょうか。

 

 

 

 

 

左手の理想的な使い方

ヴァイオリンの先生の中には結構な割合で左手のフォームについて言わない先生がいます。

 

正しい音程で弾きましょうね」だったり、「音程が高い、低い」を指摘するだけに終わったりする先生が数多くいますが、これでは根本的な解決にはなりません。

 

音程を外しにくい、いい音が出る左手のフォームがヴァイオリンにはあります。

 

まずこれを知って練習しなければ音程を時間を掛けて音程を練習しても上達に非常に遠回りをしてしまう事になります。

 

他の記事で左手のフォームについて書いているのでご参照ください。

 

violinoarco.hatenablog.com

 

 

左手のフォームに伴う指の動き

左手の手の平を無駄に動かさないという事がまず左手のフォームの第一条件です。

 

では、それに伴い、指はより独立する事が必要となります。

 

 

手のひらを指の動きに合わせて動かさずに、手のひらの形を固定した状態で指を動かしてみるとわかると思うのですが、そうすることにより前腕の筋肉が張ります。

 

手のひらを動かさない事により、より大きな前腕からの筋肉を使って指を動かす事になります。

 

なので弾きなれていない人が正しいフォームで弾いた場合、前腕の筋肉が疲れると思います。

 

かつて習っていた先生からはよく「腕から音を取りなさい」と言われました。

 

 

水かきを広げる

人間に水鳥の様な水かきはないのですが、左手の話をする時に私の先生がよく「指を広げる時は水かきから広げなさい」と言っていました。

 

手の骨を見ると、目で見える指が生えている所よりもずっと根元から指の骨が生えています。

 

つまり手の平の中の中にある中手骨呼ばれる指の骨から動かすという事です。

 

手のひら自体は動かさないのですが、特に指を伸さなければならない時にこの水かきの部分にあたる中手骨の所から広げる事を意識するとより指の広がる範囲が大きくなります。

 

フィンガードオクターブや10度等の指を通常よりもかなり広げる指の形になる時にこの水かきから広げた状態が出来ると楽に弾けるようになります。

 

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指の筋肉を鍛える

指の独立の為には筋肉を鍛える必要があります。

 

筋トレと同じ様なものなのである程度時間と回数をこなす必要があります。

 

では指を鍛えるためにはどの様な練習が効果があるのでしょうか。

 

 

これまでに説明した指の動かし方や左手の形を気を付けながらこのあたりの練習をじっくりやっていくと良いと思います。

 

特に最後の左手のピチカートやグリッサンドを伴うポジションチェンジは左手の筋肉が鍛えられていないと音が出ないのでかなり筋肉を使います。

 

グリッサンドを伴うポジションチェンジと書きましたが、練習例としては、同じ指を使って1オクターブの半音階(例えば1の指なら1の指で移弦を伴わない半音階を弾く)を繰り返す様な練習です。

 

練習する時は沢山するだけでなく、きちんと目標を達成する為にどうやって練習するか考える必要があるのですが、もし練習に集中出来ない時は指を鍛える様な基礎をひたすら回数こなすのもありだと思います。

 

 

指を広げる

指の筋肉が鍛えると同時に、指の柔らかさも演奏の上で非常に重要になります。

 

指の可動範囲を広げる為には先程の項目で話した通り水かきの部分に当たる中手骨から指を動かす必要があります。

 

この練習としてはカールフレッシュのBasic studyの最初の指を伸ばしたり縮めたりする練習や、フィンガードオクターブ、10度等の練習が効果的です。

 

この様な、より広範囲の音域を取る為に左手の形を正しい状態で弾かなかった場合、腱鞘炎等指や手を痛める可能性があるので注意して練習する必要があります。

 

O205 - Urstudien (Basic Studies) - Violin

O205 - Urstudien (Basic Studies) - Violin

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最後に

もし音程が安定しないと感じる時は左手の形に注意してみましょう。

 

そして、左手の正しいフォームをキープするために指の筋肉や柔軟性を鍛える必要があります。

 

握力がないと弾けないのか、という事を聞かれた事もありますが、握力を測定する時に使う筋肉とはまた違った筋肉であり、とても強い力が必要というよりかはコントロールする事の方が必要なので握力が強い、弱いとはそこまで関係ないと思います。

 

元々セブシックや音階、その他の練習曲や練習用の教材というのはその様な目的で作られています。

 

なので、無闇に音を追いかけるだけではそれらの教本の意味がなくなってしまうので練習のポイントを理解するようにする必要があります。

 

www.sawamusicclass.com