【行動制限以来初の舞台】オーディションで1位を頂きました
昨日6月26日はヴェルチェッリというトリノから電車で約1時間ほどの街でオーディションを受けてきました。
考えれば昨日のオーディションが、舞台で演奏する2月末以降初の本番でした。
今回受けたオーディション
行われたオーディションは、優秀な演奏者に演奏会の機会を与えるというものです。
部門はアンサンブルとソリストの部門があり、各部門で1位の演奏者には賞金も出ます。
今回私はソリスト部門の1位に選ばれたという事で、賞金もいただけるとのことです。
家にいる時間が多く、練習できると思っていたのが、レッスンや他の用事が意外と多く、普段の練習量とほぼ変わらずでした。
なのであまり自信がなく、オーディションを受けない事も考えていましたが、最後の最後でやっぱり後悔するなら出てから後悔しようという事で受ける事にしました。
結果は結果で有難く受け止めますが、自分の中の評価としてはまだまだ練習の詰めが甘かったと反省するところです。
前日に重いものを持って筋肉痛があったからか、久しぶりの本番の緊張かわかりませんが、本番弾いていると腕の筋肉が引っ張られる感じがしました。
オーディションがコロナの関係でいつ行われるかわからずに練習の計画を持て余していたのは事実です。
私の本格的なオーディションの準備期間としては、日程がギリギリまでいつになるか怪しい状態だったので1週間くらいでした。
無理なら出ないつもりでいたのと、こうした状況、オーディション用の曲は過去に弾いた事のあった曲だったのでギリギリまでほぼ放置していました。
日程が本番1週間前くらいに確定し、そこからオーディションの曲を一通り練習して録音したり自分の音をチェックしたり曲をもう一度見つめ直す様にしました。
学生の時ならあり得ない準備の仕方ですが、私の場合演奏する曲が多いので、毎日練習はコンクールやオーディションの曲を練習する事は不可能です。
まだ曲を沢山こなせない人が、私のしているような練習の進め方をする事はおすすめしませんが、音大生や曲を多くこなすようになるとこの様に急ピッチで用意する時も出てくると思います。
オーディションの主催
今回受けたオーディションの主催はカメラータ・ドゥカーレというヴェルチェッリを拠点とした演奏会を企画する団体です。
また、カメラータ・ドゥカーレはオーケストラも持っていて、そのオケに何度か乗った事もあります。
以前にもこの団体については説明した事があるのでご参照ください。
このオーディションの参加者の何人かは私と同じように既にカメラータ・ドゥカーレと関わりのある人がいました。
既に知っているから余計に変な演奏をしたら次からオケに呼ばれなくなるんじゃないかとかまた違った意味で緊張はありました。
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これからの演奏会の予定
私の弾く時間は午前中で、コロナ対策の為、演奏直前と舞台リハが出来る時にしか会場に入れない様になっていたのでオーディションは他の人の演奏を聴く事もなく弾いて帰ってきました。
夕方くらいにオーディションの結果の連絡が来て、すぐに演奏会に必要なデータを送るよう言われました。
早速このカメラータ・ドゥカーレから演奏会の予定が決められ、7月10日に演奏会がヴェルチェッリで行われます。
また、この日に7月に予定する他の演奏会も2つ入る事になりました。
一つは既に日程とプログラムが決まっていて、もう一つは日程がまだいくつか候補が出ている状態です。
これまで数か月、自分の弾きたい曲ばかりを自分のペースで弾いてきていたので、今からまた急ピッチで曲をこなす必要があります。
7月は今あるだけでも4つの演奏会があり、どれもソロや室内楽で弾きごたえのある曲ばかりで今から楽しみです。
最後に
あとどれくらいオーディションやコンクールを受ける事が出来るのか、私の年齢では残された時間はわずかで、もはや受ける必要もないといえばそうだと思います。
ただ、人に評価される事で練習のモチベーションに繋げたり勉強するきっかけを作ってくれるので、受ける事は大切かなと思っています。
自分にも言い聞かせる言葉でもありますが、結果よりも自分がどんな演奏をしたか、どういったプロセスを経て本番に挑んだかが最も重要な事です。
今回受けたオーディションに関しては直前の練習しかありませんでしたが、それまでに何か月も何年も前から練習してきた曲だから出来るのであって、弾いた事のない曲を直前だけしか練習しないという事はまずしません。
弾いた事ない新しい曲なら勿論もっと前から練習を続けます。
プロになるなら、自分がどれくらいの期間で準備出来るか、弾いた曲ならその難易度に合わせてどれくらい練習すれば本番でそれなりに納得いく演奏を出来るかを逆算する力も必要になってくると思います。