FACCIAMO LA MUSICA

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ヴァイオリンレッスン日記⑥

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この最近のレッスンの状況等のまとめです。

 

特にこれまでと大きな変化があったという訳ではありませんが、簡単に近状をまとめていきます。

 

 

 

 

外出時のレッスン

今の所イタリアは感染者の増加は少なく、演奏会やイベント等が条件を満たしていれば行う事が可能になっています。

 

この数週間は家から離れなければいけない事が多く、オンラインレッスンの大きな長所ともいえるネットと弾ける環境があればどこでもできるという事を正に体験した数週間でした。

 

外出先でレッスンするのも不可能ではないものの、やはり落ち着かないことや旅先でのネット環境によってはレッスンをキャンセルせざるを得ない場合もあるのでやはり家にいる時にレッスンが出来る事に越したことはありません。

 

それでも、旅先でもレッスンを出来るという事はレッスンをごっそりと空けずに出来る時間で見れるのでレッスンを長い期間開けなければならないという事を避ける事が出来ます。

 

 

 

 

本番がある生徒さん

発表会やコンクール等、既に終えた生徒さん、これから控えている生徒さんも中にはいらっしゃいます。

 

日本では感染者の増加が再び問題になっており、ホールに集まる事が難しいために動画を撮影してオンライン発表会をしたり、コンクールでも動画審査を採用しています。

 

状況が状況だけに仕方のない事ですが、やはり人前で舞台に立って弾くのとカメラとマイクの前で弾くのとでは大分違います。

 

せっかくなら人前で弾く機会があればいいと思いはしますが、この状況下ではそうも言っていられません。

 

予選のみならず、学生のコンクールの審査が本選、全国大会まで全て動画審査になる可能性も十分にありえます。そう思うと非常に複雑な気持ちになります。

 

とにかく今はそれぞれの本番や録画予定日までに完成度を上げていく様に頑張るほかありません。

 

ヴァイオリン オンラインレッスン | SAWAヴァイオリンオンライン教室

 

親子、兄弟でレッスン

以前にも小さなお子さんのレッスンには保護者の方に付き添いをお願いしているという話はしてきました。

 

その中で、親子でレッスンを受けたいという相談がありました。

 

お子さんが小さいので長い時間集中する事が難しいという事で、お子さんの集中力が切れそうになったタイミングでお母様がレッスンを受けて、お母さまのレッスンが終わったらもう一度お子さんのレッスンをするという様に、レッスンの仕方を変えてみました。

 

するとお子さんもお母様のレッスンの様子を見てもっと弾きたいと思うようになったのか、お子さんも以前より積極的に弾く様になってきました。

 

 

基本的にグループレッスンは一人一人に丁寧に指導する事が出来ない事と、ネットという環境から私はグループでのレッスンは今の所しないつもりでいます。

ただ、親子や兄弟姉妹で順番にレッスンを受ける事に関しては喜んで引き受けています。

 

現在は親子でレッスンを受けるご家庭や、他にもご兄弟で受ける生徒さんもいらっしゃいます。

レッスンの様子を親子や兄弟で見ていれば、自分が受けている以外にも更にプラスに得られるものがあるかもしれません。

 

 

 

 

基礎が知りたい

大人の生徒さんは趣味でやる人がほとんどで、曲を何となく楽しく弾けばいいから指導の細かさはほどほどに楽しくやっていきましょう、というのが大人を指導する良い先生の条件というのが一般的な様に感じます。

 

ただ、この数か月大人の生徒さんのレッスンをしてみると、意外としっかり基礎を学んでそれなりに完成度の高い音楽をしたいと思っている人が多い様に感じました。

 

では、趣味だったとしても良い音が出したい、目標がある人に対して、先生が「このくらいでいいよ」で済ませていいのかという話です。

 

レッスンを受ける大人の方こそ皆さん意識と向上心が高く、時間のかかる基礎にもしっかり向き合って頑張っている様に思います。

 

大人の方は独学で出来てしまう人もいるものの、それでも習いたいというのはより高度な事を知りたい、より確実に上達したいという気持ちがある表れでもあるでしょう。

 

なのでレベルの差はあれど、基礎をどう練習するか、曲の完成度を上げるために必要な練習の仕方などを具体的に話す様にしています。

 

 

最後に

イタリアはまだコロナの感染者数がずっと横ばいですが、ご近所のスペインはかなり増えていると言いますし、いつ第2波がやってきてもおかしくない状況です。

 

日本もまた大変な事になってきていてその影響で本番自体がなくなるという可能性もあり、本番を控えている生徒さんの事がいたたまれないです。

 

これが今年で終わってくれたらいいのですが、来年再来年も引き続きこの様な状況になっていたら音楽家の立場や音楽をやっている人達の気持ちが削がれてしまいます。

 

ネットのある時代に生きているとはいえ、画面越しに聴く音と生の演奏とでは聴く側の集中力や感じ方も随分違うのでやはり生の音に勝るものはありません。

 

 

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