FACCIAMO LA MUSICA

ヴァイオリン奏者がヴァイオリンについて語るサイトです

保育園時代のお稽古の話

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私がヴァイオリンを習い始めたのは3歳の頃で、きっかけはアマチュアのオーケストラでヴァイオリンを弾いていた母の提案でした。

 

小さい頃の私の話が小さい子を持つ保護者の方の参考になればと思います。

 

 

 

 

 

大騒ぎして入ったリトミック教室

私には2歳年上の姉がいるのですが、その姉が4歳の時にヤマハ音楽教室でエレクトーンのグループレッスンに通い始めました。

 

母は私の事に目が離せないけれど、姉のレッスンにも付き添ってやらなければいけないという事で、私も姉のレッスンを見学する事となったのですが、これが後になっても家族で語り継がれる大事件となりました。

 

 

姉のエレクトーンを見て私もやりたいと言ってレッスン中に泣き出して手に負えない程の大騒ぎをして私はレッスン室から退場させられました。

 

そこまでならよくある話ですが、退場させられた後も弾きたいと泣き続け、息が出来ないくらい泣いて、最後には教室のロビーで嘔吐をしてしまいました。

 

あまりに激しい泣きようだった為、教室の人も見かねてそこの教室ではその当時、3歳からしか入会できなかったのを特別に2歳で入れてくれる事となりました。

 

3歳のクラスにはリトミックのクラスがあったのですが、私は2歳から3歳に上がるまではリトミックのクラスに通っていました。

 

 

この大泣き嘔吐事件については私は覚えていませんが、姉のエレクトーンを見て私もやりたいとぐずったのはその事件以外でもあるので確かに覚えています。

 

 

リトミックを始めてからの私はご機嫌だったそうで、エレクトーンに固執する事もなかったそうです。

 

小さい子の年齢と成長の差というのは数か月でも非常に大きく、やはり私は3歳のリトミッククラスにいたら浮いていたそうです。

すぐに行動出来なかったり、皆と同じ行動が出来ない事があったのでやはり2歳と3歳では違います。

 

皆が4歳を過ぎてから卒業するクラスを私は3歳で終えて、そのリトミックを終える前くらい、3歳に上がる少し前からヴァイオリン教室に通う様になりました。

 

ヴァイオリンのレッスンに関しては3歳になる前から始めたのですが、3歳に上がるまではレッスンでも寝ていて、実質お稽古をしていないので3歳から始めたと思っています。

 

 

 

 

ピアノとヴァイオリンどっちがいい?

リトミック教室を卒業する頃に母が「ピアノとヴァイオリンどっちをやりたい?」と質問したそうです。

 

因みに姉は5歳に上がるころにエレクトーンのグループレッスンを卒業してピアノを始めています。

グループレッスンで続ける、もしくは同じ教室の個人レッスンに切り替える事も可能でしたが、家から歩いていける距離じゃなかった事や母が大手音楽教室の指導がそこまで好きではなかった事で当時住んでいた同じマンションで教えているピアノの先生の所に通う事になりました。

 

それを踏まえて私は姉と違う事がしたいと言いました。

 

あれほど大騒ぎして姉と同じエレクトーンをしたいと言っていたのが嘘の様です。

 

母曰く、私は姉と同じことがやりたい訳でもエレクトーンがやりたい訳でもなく、ただ音楽が好きで音楽をやらせていれば機嫌が良かったという事だそうです。

 

 

という事で私も同じくヤマハを卒業して家の最寄り駅から近い音楽教室に通う事となりました。

 

 

 

ヴァイオリンの進度

私のお稽古の進度はそこまで早くもなく、特に最初の1年くらいは基礎の練習ばかりという感じでした。

 

鈴木メソードを始める前にもっと簡単な本を2冊くらいやっていて、その本で弾いた曲はいくつか覚えています。

 

私が使っていた教材は多くの人が使っている鈴木メソード、新しいヴァイオリン教本、セヴシック、カイザーでした。

 

当時両親共働きで私は保育園が夕方まであり、家に帰るのが夕方7時前くらいでした。

そこから夕飯前、もしくは後に練習していたので練習出来るタイミングが限られいた中で練習嫌いの私を母が家事の合間に毎日練習させていたと思うと凄いなと思います。

 

それでも毎日30分は練習していたらしいです。

 

 

夏休み等の長期の休みでピアノがない祖母の家に行けば姉は練習しなくて良いけれどヴァイオリンは持っていけるので私だけ毎日練習していました。

 

午前中、姉や従兄妹達が遊びに行っている時間に練習していたので私も遊びたいと思っていましたが母が練習しないと遊ばせないと言って厳しかったので休み期間の練習も言われるがままやっていました。

前回の記事で長期休みに練習しない問題を言いましたが、子どもには確かに酷な事です。

 

親が厳しく練習を管理しない限り夏休みにしっかり練習して出来る子なんてそう滅多にいません。

私の場合は母が練習について一日でも怠ると技術が訛る事をよく理解していたので、そのあたりは今思うと感謝すべき事だと思っています。

 

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発表会の思い出

4歳のはじめての発表会で鈴木メソードの1巻のちょうちょやむすんでひらいてあたりを弾いたと思います。

5歳で鈴木メソードの2巻のミニヨンのガボット、6歳で鈴木メソードの4巻のザイツの協奏曲を発表会で弾いたのを覚えています。

 

通っている教室の発表会以外に、姉のピアノの発表会でもヴァイオリンを弾かせてもらっていたので人前で演奏するのが大好きだった私にはとても嬉しい事でした。

 

ピアノの発表会に関しては4,5歳のときの記憶が抜けています。4歳できらきら星、5歳の時は狩人の合唱を弾いた気がします。

ピアノの発表会は時期的には4、5歳と言っても、誕生日が過ぎてすぐの事なのでまだそこまで進んでいません。

 

6歳の時のピアノの発表会ではリーディングの協奏曲を弾いた事はよく覚えています。初めて弾いたコンチェルトと名の付く曲でかっこいい曲だったのでお気に入りの曲でした。

 

この時のビデオを見ると速いスピードの弓とゆっくりの弓を使い分けているあたりちゃんと練習していたんだなと思うのですが、この後から先生が変わって折り合いが悪くなり、あまり練習をしなくなりました。

ヴァイオリン自体も7歳から1年間やめてしまいます。

 


Rieding, Oskar violin concerto op.34 in G majeur

 

他によく覚えている発表会の思い出と言えば、5歳のヴァイオリンの発表会でミニヨンのガボットを失敗を3回くらいした事でしょうか。

演奏のあとに泣いた事や、父に「泣いても結果は変わらないんだから泣くんじゃない」と厳しい事を言われたのはよく覚えています。

 

そこで舞台がトラウマになる事もなく、人前で弾く事は好きだったので、私の唯一ヴァイオリンを弾くに向いている部分と言えば舞台に立つことが好きな事くらいだと思います。

 

もう一つはヴァイオリンのレッスンがある日に保育園に楽器を持っていかなければいけない事が何度かあって、ある日保育園の楽器を持って行くと先生に突然呼び出されてヴァイオリンを聴かせて欲しいと言われ、披露したのを覚えています。

 

 

最後に

 5歳、6歳くらいになるとヴァイオリンのお稽古の事もいくつかは思い出せますが、それでもくだらない事しか覚えていません。

例えば、ラルゴというタイトルの曲を何故かゴジラと言っていたり、二分休符の記号が帽子みたいで可愛いと思っていた事は覚えています。

 

後は教本を1冊終えたら教室の前にあるケーキ屋さんでシュークリームを買う事がご褒美だったので、教本が終わった時はいつも嬉しかった事を覚えています。

 

振り返ってみると練習嫌いで人の話を聞かない当時の私でさえも、それなりにお稽古が進んでいたのは母の飴と鞭の使い方が上手かった他なりません。

私のヴァイオリンを続けるうえで唯一の救いは、人前で弾く事と音楽が好きだった事くらいだと思います。

 

ヴァイオリンを通して大変だったと思う事もあったけれど、本番やヴァイオリンを通した楽しいと思った思い出の方が今ではよく覚えているあたりから、やはりヴァイオリンはずっと好きだったのだと思います。

 

 

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