FACCIAMO LA MUSICA

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最後のホールでの演奏会から2か月

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最後の演奏会から約二か月が経ちましたがイタリアは完治者が一日の感染者の増加上回ったとはいえ、感染者は千人単位で毎日増えています。

なので未だ自宅待機解除にはならず家で過ごす日々です。

この最近の状況を簡単にまとめて行きたいと思います。

 

 

 

 

イタリアの現在の状況

この記事では私の個人的な意見や感じたことを書いています。

 

なのでここで書いている情報が間違っている可能性もありますので、詳細はニュース等でご確認いただければと思います。

 

 

4月末にようやく一日の完治者が一日の感染者増加数を上回るようになりました。

 

とはいえ、それでもまだ新しい感染者は2000人を超える日々が続いている状態です。

 

昨日は2000人を下回ったのでこの調子で減っていってもらえればと思います。

 

ただ、これはイタリア全体を見た場合ですが、私の住んでいるピエモンテ州ではまだ増加率が他の州と比べても結構大きいです。

 

なので決して喜べる状況でもないと思います。

 

 

外の状況

私は週に一度だけ買い物や通院(コロナとは全く関係ない定期検診)等の理由で出かけます。

 

出かけたとしても用事を済ませたらすぐ家に帰るので長くても外出時間は1,2時間程度です。

 

 

それ以外は全く出かけないのですが、外に出ると普段より人は勿論少ないもののジョギングしている人が多いように見えました。

 

それを見て複雑な気持ちになります。

 

 

以前Twitterでミラノの公園がジョギングをする人で溢れかえっている写真を投稿し、これでは感染者が減るはずがないと批判している人ツイートを見て、本当にこんな状況なのかと疑っていましたがトリノでも似たようなことが起こっているのだろうと思います。

 

仕事に関して

演奏会は人が集まるので勿論すぐに閉鎖となりました。

 

以前の記事では主に3月までの状況を書きました。下のリンクをご参照ください。

 

violinoarco.hatenablog.com

 

オーケストラでは時々今後どうしていくかのメールが入ってきますが現在はまだ基本的に何も出来ない状況です。

 

今の所日替わりで団員の人が撮った動画をオーケストラのフェイスブックページやRAIの放送局のSNSで紹介されたりという程度で活動らしい活動はありません。

 

状況からしてもすぐに復帰する事はないと思いますし、RAIのオーケストラが毎年招待されていた夏の音楽祭もキャンセルとなった連絡もあった事から恐らく夏以降の再開になると思います。

 

数日前にメールが新たに送られてきたメールには、何らかの形で活動できる様に対策を練っている事やそれに関する案がまとめられていました。

 

とはいえこれまでの様に普通にホールにお客さんが来て、オーケストラが舞台で演奏できる事が私達の最も望む事ではあります。

 

音楽教室やその他予定していた室内楽やソロの演奏会も当然全て中止となり、再開がいつになるかまだはっきりとわからない状態です。

 

残念ではありますが少なくとも夏は何もできないだろうと思っています。

 

 

 

外出禁止になってから

外出出来なくなってからこのブログを始めた事は私にとっては良かった事だと思っています。

 

これまで自分の体験した事や考えている事等をこうしてまとめる事で自分自身の知的財産なる意味でもブログでの記事の投稿はポジティブに捉えています。

 

 

そして、オンラインでのレッスンも始めました。

トリノに住んでいるため、トリノに住んでいる生徒がほとんどで、遠くても隣の州に住んでいるくらいでしたが、今は日本に住んでいる生徒さんも教える事が出来ています。

 

中には日本やイタリアに限らず全く違う国に住んでいる生徒さんもいます。

 

オンラインであればどこに住んでいても習いたい先生を選べるという点では大きなメリットだと思っています。

 

時差の関係で日本の生徒さんの為にレッスンできる時間帯を考慮するとイタリア時間の朝にレッスンをするのが最も都合が良く、そのために朝のレッスンのお陰でダラダラせずにメリハリが出来た点でも私にとっては非常に大きなメリットです。

 

 

籍を置いているアカデミーの先生もオンラインレッスンの対策を取って下さっているので毎週一度はレッスンを受ける日があります。

 

アカデミーがピネロロだったりクレモナだったりと、トリノから遠いため往復の時間も考慮すると予定の調整が非常に難しく、仕事の都合でレッスンを受けられない事がこれまで何度も起こっていました。

 

オンラインならレッスンの時間さえ空いていればすぐに受けられるので移動の心配もなく、今の方がしっかり勉強できている状況です。

 

 

演奏会が出来ない事は非常につらい事ですが、ないなりに他の事に時間を使ってそれなりに充実させている気がするので、この外出禁止が自分の生活を見直す良い機会になったとポジティブに捉えるようにしています。

 

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音楽院の対策

音楽院の方は春、夏に卒業試験をするつもりのだった子の為に6月以降に室内楽等、どうしても対面でないと出来ないレッスンと試験だけ例外的に行うという対策を取る予定だそうです。

 

イタリアでは自分で卒業の時期が選べて、卒業に必要な単位が全て取れたら卒業となります。

 

音楽院の試験の事について以前の記事で紹介しているのでご参照頂ければと思います。

 

violinoarco.hatenablog.com

 

 

私も卒業予定の子達の為に室内楽を手伝う必要があるので外出禁止が解けたらすぐに音楽院に行かなければいけなくなりそうです。

 

とはいえ、まだはっきりと音楽院のレッスンや試験の日程がわかっていない事、他の仕事や予定も全く目途が立っていないので何とも言えない状況ではあります。

 

 

最後に

元からずっと一人暮らしで長期休みも一人で過ごすこともあった事や休みの時も家で一人で過ごすことも多かったので、私自身は家にいる事に関してはそこまでストレスではありません。

 

ただ、滞在許可証の事やその他書類を作る必要がある時に何も出来ない事や演奏会が今後どうなるか等の不安は拭えません。

 

ビデオ通話があるとはいえ、友達や先生、職場の人達に会えない事もとても寂しく感じます。

 

 

今は家で感染が落ち着く事を待つばかりです。

 

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