FACCIAMO LA MUSICA

ヴァイオリン奏者がヴァイオリンについて語るサイトです

ヴァイオリンレッスン日記④

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定期的に書いているレッスン日記シリーズです。

 

前回から約2週間が経ったのでまた新たに書いていきます。

 

 

 

 

 

 

行動制限解除に伴い

イタリアも行動制限がいくつか解除されてきておりますが、まだ学校は今月から卒業を控えている子が例外的に通う事が許されるくらいで、再開とまでは至っていません。

 

日本では地域によるとは思いますが、学校が再開されたところもあるそうですね。

 

 

それに伴い私自身も外へ出なければいけない用事が出来たり、生徒さんのレッスンが受けられる時間帯が変わったりと、レッスンにも影響が出てきました。

 

この場合は寧ろポジティブに捉えています。

 

現在はレッスンを毎日やっているので、今後オケが再開になったらレッスンのスケジュールを見直さなければならないのですが、現時点ではまだ予定がどうなっているのかわからないので連絡が来るまではレッスンに関しては現状維持をしています。

 

 

レッスンを続けるか否か

私のレッスン形式としては、音楽教室の様に入会金を取ったり継続しなければいけない事やレッスンの回数制限の規則を特に設けていないので気軽に受けたいときにレッスンを受けられます。

 

一人に週に1回以上レッスンする事もあるのですが、その分、レッスンを数回受けて離れてしまう生徒さんもいます。

 

逆に言えば、いつでもレッスンをやめる事も簡単に出来る訳です。

 

 

そもそもコロナで教室が閉鎖されてレッスンが受けれないのでその埋め合わせに受けに来られていた生徒さんもいらっしゃったのでこのシステムとそれに伴うデメリットは仕方のない事だと思います。

 

 

ただ、ある程度レッスンを重ねた方が教える側も生徒さんの弱点や得意な事、何を必要とするかを把握出来るようになるので一度のレッスンだけでは難しい所があります。

 

これを書いてしまえば、体験レッスンの存在を否定する様にも捉えられるかもしれません。

 

実際、私の経験でぶっちゃけると一度のレッスンで良いなと思っても続けて受けてみたらそこまで自分に合った先生かと疑問に思う事もありましたし、逆に初めてのレッスンでこの先生は嫌いだしもう受ける事はないだろうと思っていたにも関わらず継続したらとても自分に合った良い先生だと気付いて最終的には最も信頼できる先生となったりと、必ずしも第一印象で正解が見つかる訳でもありません。

 

先生側も一回目のレッスンからいきなり生徒に合わせたレッスンをする事が必ずしも出来る訳ではないので少ない回数のレッスンは教える側も難しいです。

 

 

このコロナの影響で私の元に来て下さった生徒さんの中で、元は再開するまでの期間限定のつもりが、以前受けていた教室よりも私の元での方が合っていると感じて継続する事を決めて下さった方もいらっしゃいます。

 

いつでも始められるしいつでも辞められるこのシステムは勿論デメリットもありますがメリットもそれなりにあるのでそのことを理解したうえでやっていく必要があると思います。

 

 

難しい曲を弾く技術は役に立たない?

ヴァイオリンの先生をやっている方が動画で、ヴァイオリンで仕事をする場合、教える事が手っ取り早く多くの音大出身の方がしている専門の楽器に関する仕事だとおっしゃっていました。

 

確かにその通りで、プロオケをバックにコンチェルトを弾くレベルのソリストやプロオケの奏者の方、音大生等様々なキャリア、レベル、方向性の方が先生をしていると思います。

 

 

その動画で気になった発言は、音大、それに伴う機関で学生のうちは難しい曲を沢山弾いて上手になる様に頑張るけれど、先生になったらそんなもの全く役に立たないと言っていた事です。

 

勿論生徒さんのレベルや目的は色々ですし、レベルを落として話す必要はありますが、果たして本当に音大でやった事や専門的な知識が初心者を教える時にも役に立たないと言えるでしょうか。

 

 

少なくとも私はそうとは思っていません。

 

ある有名なヴァイオリニストが国際コンクールで優勝する、世界で活躍するレベルというのは結局基礎を非常に高いレベルでこなしてきた人だし、どんなに高いレベルになっても難しい曲を弾いても先生は基礎の事しか指摘出来ないと言っていました。

 

 

結局の話、小さい子や初心者の方に教えようが音大生を教えようが教えている事はレベルの差はあれど、そこまで変わらないのです。

 

音大等でしっかり勉強し、きちんと正しい知識や技術を持っていない人は、最も正しい演奏する基礎知識を教える事が出来ません。

 

 

そう思うと教える生徒さんのレベルの差があったとしても先生になるならしっかり自分自身技術を磨いて基礎練習についてよく理解する必要があり、十分音大で勉強した事は教え方次第で十分役に立つと思います。

 

 

 

ヴァイオリン オンラインレッスン | SAWAヴァイオリンオンライン教室

専門機関で勉強した内容を話す

レッスンで子供相手でも躊躇せず難しい話をする事があります。

 

その内容は私が音高、音大等の専門機関で勉強した内容も含みます。

 

 

別に最初から全て理解してほしいと思っている訳でもないのですが、いつか大きくなってあの時言われた事はそうだったのか、と思ってもらえる様になったらと思って話している時があります。

 

 

私自身も昔習った先生から言われた内容をその当時は何となく聞いて、何故先生がその話をしているか、その話の必要性を感じていませんでしたが、歳を重ねてふと思い出して、ああなるほど!と思う事が何度もありました。

 

また、繰り返しその話をする事で理解できるようになったりする事もあります。

 

 

生徒さんは私が想像していたよりもずっと私の話を理解しています。

 

難しい、わからないならわからなくても構わないという前提を置いて話すものの、わかるまで質問してきたりしてくれる方もいるので、もしその知識をきっかけにより音楽の関心が高まるのであれば躊躇わずに話をすべきかなと思っています。

 

 

最後に

今回はレッスン事情のような話になりました。

 

特にこの最近はある程度レッスンの回数を重ねて慣れてきた生徒さんも多く、その様子に合わせて少しより専門的な話をしてもほぼ皆さん関心を持ってくれています。

 

わざわざ他の人と同じレッスンをする必要もないと思うので私の持っている技術や知識を最大限に使ったレッスンをする方向でやれていけば良いかなと思います。

 

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