ヴェナリア宮殿で演奏してきました～Duo Giapu～
Piazzolla Histoire du tango Bordel-1900
先日8月7日、ヴェナリア宮殿の庭園にてDuo Giapu（デュオ・ジャップ）としてピアニストの小坂日菜子さんと演奏させて頂きました。
ヴェナリア宮殿
トリノの中心から離れた北西の方に位置するヴェナリア宮殿と呼ばれる非常に大きな宮殿があります。
そこの宮殿内の白と黒の間は非常に美しく、ヴェナリアと言えば広い庭園とその部屋が見所です。
今回はそのヴェナリア宮殿の庭園で演奏会をさせて頂く事となりました。
コロナの影響で屋内での公演が難しいという事で野外にステージを設置しての公演となりましたが思いの外音響も悪くなく弾きにくさはそこまでありませんでした。
花や果物、草木に囲まれた素敵な庭園での舞台に加え、舞台のすぐ横にバーがあるのでお客さんにアペリティーヴォ（飲み物や軽食）を振舞うサービスもある楽しい演奏会となりました。
Duo Giapu
私がトリノに来て初めて出会った日本人が、Duo Giapuのピアニストでもある小坂日菜子さんでした。
以前にも彼女について書いた事があります。
今はコルペティやマエストロ・コラボラトーレといった、オペラやバレエ等の伴奏ピアニストのコースをトリノ音楽院で専攻しています。
以前は声楽を専攻していたり、現在はピアノのコースに加えて作曲科のコースにも通っていて、過去の私たちの演奏会での編曲を担当してくれたりと非常に多彩です。
今回は音楽院で私たちのレッスンを担当してくれている室内楽の先生が、私たちにヴェナリア宮殿での演奏会に出ないかと誘ってくれた事がきっかけでした。
更に元を辿ると、優秀な成績で終了した音楽院卒業生による演奏会で私が選ばれた際、このDuo Giapuでピアソラのタンゴの歴史を弾きたいと私が日菜子さんに声を掛けた事が始まりだった様な気がします。
その演奏が室内楽の先生には好評だったようで、もう一度弾いてみないかという事で今回に至りました。
今回の演奏会の動画は全てDuo Giapuのチャンネルにあげています。
今後の演奏も動画にあげていけたらと思っています。
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プログラム

演奏会のテーマはLa follia、ラ・フォリアという事でスペイン系の作品とタンゴを入れたプログラムを組みました。
演奏会がいつ行われるか、実際に行われるか怪しかった事もあって準備期間は長くない事や演奏会が屋外という事で、これまで二人で弾いてきた作品の中から楽しく聴けるものを選びました。
はじめて彼女と二人で弾いた曲が3年前の演奏会で、それも今回プログラムの最後に入れたサラサーテのカルメン幻想曲でした。
3年前の時はこんなことがあったよね～と言いながらカルメンを弾いた事を思い出しました。
最後に
演奏会が行われるかどうか、コロナの影響もあって一時期延期にもなったりしましたが無事に行う事が出来て少し安心しています。
このDuo Giapuの活動に関しては、去年同じ時期にトリノ音楽院を卒業した山元ほるんさんが立ち上げたOnWa株式会社さんのプロジェクトにも関わる事になり、日本のクラシック音楽ファンの方に私たちの活動が少しでも目に留まって貰えたらと思っています。
OnWaさんでは演奏家の支援のためクラウドファンディングをしているので、一度ご覧ください。
こちらのプロジェクトではサポートして頂いた人に対して特別コンサートライブの配信やコンサートパス、その他グッズ等の提供を行う予定です。
またこのプロジェクトの詳細は別の記事で書ければと思います。
